
好評の古代文字で石のはんこを彫る ワークショップが、2月10日、谷中 天王寺にて開催され大好評で終了しました。
今回できたはんこたちもまた、大変な個性を発揮。
デザインなんてはじめて。石なんて彫った事ありません。自分の為にデザインすることなんてはじめてと、首をかしげるみなさん。
ほんとですか?とこちらが首を傾げたくなるくらい。
今回で2回目。
参加者は午前、午後あわせて20人を超えるにぎわい。
前回は彫る人を、今回は文字を調べる人を担当して、はじめてこのワークショップのすごいところを発見したのです。
今まで人の名前を古代文字で調べた事はなかったのですが、要望のあった文字を調べて、参加された方と親しんで行くうちに、あることに気がつくのです。
名前ってその人にぴったりにできているのだと。
初対面の方がほとんどで、みなさんにはんこに彫りたい字、お名前をきいて古代文字の辞書を使って調べます。
古代文字は約3000文字くらい。
もともと占いに使っていた神さまとの交信の文字。
カメや鹿の骨にその文字を刻んでいた古代の人々。
文字を調べると、おのずと、生と死へとたどり着きます。
厳しい自然界のなかで、生き抜いてきた古代の人々。
その文字達が時をへてたくさんの解釈と合体、変化を重ねて今使われている現在の 漢字 に変化を遂げました。
その変化の中で、本来の解釈ではない意味、真逆の内容、深い組み合わせ、を繰り返して今の意味をもっており本来の意味にもどすには、つくりを別々に見て調べて行くのです。
どれもこれも、しっかりとした意味を持つ文字。
なあんてことを考えているうちに、ワークショップに参加された人たちが、今回彫ると決めた文字の意味を理解し、デザインを自ら作り、気がつくと会場は静かに、石を彫る音。
集中し始めた瞬間に「動」的な空間だったのが「静」に。
聴こえるのはぎりぎりっと。石を彫る音。
約、三時間くらい。
枠にはまらないデザイン、いや、はまれない?
印面の枠からいきおいよく、文字達ははみ出して行きます。
本人がイメージとしていたデザインとは違う、本来の形に彫り進むうちに変わって行きます。
「彫っていたらここに一本線がふえちゃって」
「どうやっても太い線にならないんです」
「どれくらい深く彫る必要があるの?」
見せてもらうと、あらら。いっぽんどころか素敵に文字の意味どおりになってる。
羽はふさふさ。風に飛ばされているよう。
子供がにっこりわらっているみたい。
よちよちあるいていくこれはどこになにを届けているの?
豊にみのる、稲穂がふさふさ。
しっかりとものごとをとらえ見つめるその目、そのもの。
その細いと思っている線、それはあなたの繊細さ。
充分刻み付けられている。
試しにできた印を朱肉(この紅がまた渋いのですが)をのせ押してみる。
「うん?もうちょっと。ここを」
「思ったより、線が弱い?」 みなさんまた真剣に彫って。
「できた〜!」
この時の顔はお花が咲いたみたいにほがらか。
周りにあつまってきて、みんなで拍手!

この出来上がった感がまたみんなで、わかり合える素敵な時間です。
文字の意味も、さることながら、初めて会う人とのコミュニケーション、そして交流。
ただその場に居合わせるだけでない、人と人。
気になる方はぜひ、参加してみてください。

今回参加された方も次回の開催にもぜひまた。
お友達を誘って、誰かのプレゼントにしてもとっても喜ばれます。
そこから、天遊組に興味を持たれた方は。
第2 第4 天水曜日 夕方18時くらいから。
王寺での書の道場で見学もできますので遊びにきてみてください。
梅の季節から、春の足音はこつこつと。
谷中の春は桜でにぎわいます。